アフル・バイト国際通信社 (A.S.) ABNA の報道によると、2025年10月23日に日本学の第五十五回座談会が「日本におけるハック・アル・ナスの文化」をテーマに、日本人のムスリムでシーア派の女性である星野敦子氏の講演により、研究者や関心を持つ人々が参加して、テヘラン大学世界研究学部で開催された。
星野敦子氏はこの座談会で、日本における他人への権利遵守の文化を、主に集団的良心と文化的な価値観に由来するものとし、法的な強制よりもそれが強いと述べ、紛失物の返却、行列の秩序維持、公共空間での静粛、公共財産への敬意などの例を挙げた。彼女は、これらの行動が人々の内面から生じ、個人としての社会に対する責任感から湧き出るものであると強調した。
彼女はまた、法が日本人の心の中で宗教のような位置を占めていると説明し、「宗教社会において信仰原則の遵守が尊いように、日本では法への忠実が特別な神聖さを持つ」と語った。
座談会の別の部分では、このような生活様式の欠点に触れられ、一部の人が強い社会的責任感ゆえに、自分が社会に役立たないと感じると自殺に及ぶケースが指摘された。
星野氏は自身の経験について語り、「幼少期から人生で失われたものを求め、自由をやりたいことをするものと見なしていた。しかし進むにつれ、世界が狭く疲弊するように感じた。イスラームを知った後、真の自由は神への奉仕にあることを悟った。最も自由な人間は、神の僕である」と述べた。
彼女はまた、イランへの移住の経緯を詳述し、「日本では唯一の制約が法と両親の意見だったが、安心感がなかった。聖クルアーンを開いたところ、『神の大地は広大ではなかったか?』という聖句を見て、その瞬間に移住を決め、シーア派の土地で暮らすことにした。今、私はイスラームとアフル・バイト (A.S.) への愛が共通の言語となる環境で暮らし、ささやかな挨拶さえ意味を持つことに喜びを感じている」と付け加えた。
この座談会は、アル・ムスタファ国際大学の日本語ワーキンググループの宣教師や専門家が出席し、参加者たちが日本におけるハック・アル・ナスの文化の側面を検討するだけでなく、その倫理的・文化的根源を議論し、イスラームの価値観との比較を行う機会となった。


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